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V6 groove

※V6 grooveのネタバレを盛大に含みます(曲/構成ともに)

※公演中腕にボールペンで書き殴る手法でとったメモを見返して書いてますが結局解読できないところも多く後から読み返したら記憶違いのところが色々あります。が、そのままにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


V6、26年目、最後のライブツアー。


想像していたのとは違って、最後の一曲手前まで解散のことなんか微塵も感じさせないパフォーマンスの連続。
懐かしい曲からライブで盛り上がることを心待ちにしていたあの曲、今のV6をそのまま表現する曲までぎゅぎゅっと詰め込み、照明を味方につけて踊りまくり、アクリル板をつけた特別仕様のトロッコでファンに手を振って回る。MCは内輪ネタ(ファンだったらわかる話じゃなくて、メンバーにしかわからない内輪ネタ)満載なのにお腹を抱えて笑っちゃうほど面白くて、でも発声禁止だから「笑ってはいけないMC」状態になって。それでも口角は上がっちゃうから最後の方はほっぺが痛かった。
最高に楽しくてドキドキするあっという間の2時間。でもふとしたときに「どうしてこんな温かくてファン想いで最高にかっこいいV6を私たちは失わなければいけないんだろう」って思ってしまう瞬間があった。


ライブ終盤の定番曲メドレーが「愛なんだ」で締められた時、体感的にはまだそんなに時間が経っていない感覚だったのに、なぜか直感的に「あ、ライブが終わるな」と感じた。
メインステージの少し先、花道に6人が横並びで立って、真ん中の井ノ原くんが「この日のために生まれてきた曲です」といった。


『目を閉じれば』
スクリーンに大きく映し出される6人の表情、これまでのライブ映像、メンバーがファンへの想いを乗せてくれた歌詞、、涙で目の前はぐちゃぐちゃだったし、未発表曲で音源もないから記憶があやふやなんだけど、「目を閉じれば君がいる」という歌詞に、ちょっと驚いた。なんとなく、タイトルを聞いて「目を閉じれば(V6は)そこにいるよ」という歌詞を想像してた。たぶんその意味も含んでいるんだとは思うけど、”(V6が)目を閉じれば、そこにあなたがいる”という歌詞に、6人が目を閉じたときにライブ会場一面に広がるペンライトの輝きと、そこで精一杯に愛を、想いを(今は声に出さず)叫ぶファンを思い出してくれて、その一部を自分が構成できているんだとしたら、これ以上に嬉しいことはないな、となんかすごく胸が熱くなった。


一番強く心をとらえられた歌詞がある。
「“ありがとう”と“大丈夫”を君に送る」
ああ、わかってくれてるんだなと思った。表現が合ってるかわからないけど、解散発表からずっと抱えてきた不安とライブ中に感じたV6を失うことへの怖さに、この6人はちゃんと寄り添ってくれるんだな、と思うと涙が止まらなかった。フェイスシールドの下から涙が垂れてきて、さすがに自分でもびっくりした。どうやったらフェイスシールドから滴るんだ。
“ありがとう”だけじゃなくて、今のファンに“大丈夫だよ”という声が必要だと思って、それを最後の曲として残してくれたことがものすごく嬉しかった。


V6を失うファンが何を思うのか、拠り所としていたものが突然なくなってしまう感覚の人もいるかもしれない、V6のために日々を生きていた人だっているかもしれない。驕ることなく、でも自分たちがファンにとってどういう存在なのかをちゃんと理解して受け入れて、その上でファンのこれからを思って歌ってくれるのを聞いて、「V6だなぁ」って思った。


最後のアルバム(10月発売のベストアルバムを除く)のタイトル『STEP』には、これまでV6が歩んできたSTEPと、これから先に続いていく明るいSTEP、両方の意味が込められているらしい。(剛くん発案なんだって。泣いちゃう)
解散のその日までは今できる最大限をかけて、最後まで”新しいV6“を模索しつつ(これは岡田くん談)、2021年11月1日の解散以降のファンにもそっと手を差し伸べて優しさいっぱいの6人の手で支えてくれるんだなって、胸がいっぱいになった。


全ての曲が終わった後、6人は はけなかった。普通は最後までばいばーい!ってやって、1人ずつ舞台裏にはけて行くのに、6人横並びでステージ上に留まったまま、舞台が暗転した。『目を閉じれば』の中で「季節が巡りどこにいたって僕はそばにいる」って歌ってくれているけど、あの”はけない”ラストは”6人はそのままそこにいる”ってメッセージだったのかも、とか後から振り返って思って、また涙が出た。


6人の姿に替わり、岡田くんが撮ったという6人の手の写真がスクリーンに映し出されて、V6からのメッセージが流れた。
「このスクリーンの写真、撮っていいよ」というメッセージ(ジャニーズのライブで会場内の写真を撮れることは異例。少なくとも私は聞いたことがない)に続いて、「あなたたちが僕たちのことを想ってくれていたように僕たちもあなたたちのことを想っています。笑っていてね。でも無理しないでね」
さらに泣いた。ライブやこの半年間の活動・グッズ等を通じて、「僕たちもあなたたちのことを想っています」というメッセージが彼らの本音だとわかるからこそ、嬉しくてでもやっぱりめちゃくちゃ悲しくてスクリーンを凝視しながら泣いた。
あと、レポを見てるとこのメッセージ会場によってちょっとずつ違ったりするみたいなんだけど、名古屋で「26年間僕達は幸せでした」ってメッセージが出た時、息が止まるかと思った。幸せなのはこっちだし、そんなん言われたら号泣するしやっぱり未練たらたらになるじゃんか。


これだけ作り込まれた愛情でいっぱいのライブ、バックステージ映像が出たとして彼らが込めた想いを聞いちゃったりしたら……もう想像しただけで胸が張り裂けそう…

 

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20周年ライブの時にはこれまでのV6を振り返る映像の時間があって、それを見ながら大号泣した記憶がある。今回も心のどこかでそんな感じのザ・エモいライブを想像していた。
冒頭にも書いたように、想像と違った。映像とかそれっぽいフレーズじゃなくて、パフォーマンスで6人の26年の歩みをフルに突き付けられた。ライブの後、過去のライブ映像を見ていて、「V6って変わらないなぁ」と思って、もしかして、と思ったことがあった。V6は、これまでも、今も、そしてこれからも変わらないよ、そんなメッセージを、今までと変わらない(最後だからといってエモさに振り切らない)最高のパフォーマンスを通して伝えてくれてたんじゃないか、と思った。
かといってパフォーマンスに全振りでもなくて、これからのSTEPをみんなで踏み出せるように最後にはちゃんとファンを気遣い寄り添ってくれる。“目を閉じれば僕たちを想ってくれた大切なあなたたちがそこにいるし、どこにいても僕たちはあなたのそばにいるよ”って。
これが”今のV6”なんだなぁ


健くんが「すべての音が鳴りやんだ時に自分たちがどんなことを思うのか」って言ってたけど、今は同じ気持ちでいます。11/1を想像すると、メンバーがどんな顔で歌って踊るのか、何を思うのか、私はどうなっちゃうのか、その日を迎えるのが怖くて仕方ないしできることなら来てほしくないけど、その日をちゃんと自分の目に焼き付けて、その時に自分が思うことを大切にしたいなと思う。